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帯広聖徳太子講例大祭

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本日、私が副理事長を務めています帯広建築工業組合にて、大工、左官、鳶、板金、鉄筋、塗装などの職人仲間で聖徳太子を守護神として行う例大祭が行われました。
聖徳太子が寺院建築技術を中国より導入し日本に広め技能の神様とされ建築史上大きな存在であったことに由来する太子講は、大工職人が聖徳太子を職の祖と仰ぎ稼業の安全と発展を願う江戸後期に始まりの講であります。
仏さまを日本に広めたのは聖徳太子であり、そのおかげで、われわれ大工たち職方は、仏様の家を造る、という仕事をさせてもらえました。
室町時代の終わり頃から、太子の忌日と言われる2月22日を「太子講」の日と定め、大工や木工職人の間で講が行なわれるようになったそうです。これは四天王寺や法隆寺などの巨大建築に太子が関わり諸職を定めたたという説から、建築、木工の守護神として崇拝されたことが発端で、江戸時代には大工らの他に左官や桶職人、鍛冶職人など、様々な職種の職人集団により太子講は盛んに営まれるようになったのです。
帯広聖徳太子講は昭和3年に始まり、以来83年にわたり先人の志を守り続けて参りました。毎年、例大祭を当組合員並びに前記職方の協力により開催してきております。